はじめに / 私たちについて
はじめまして。
モッチョム農園を運営しています、
亀澤家です。
鹿児島で生まれた父と、
岡山で生まれた母が
農業移民としてブラジルに渡った先で出合い、結婚。
男3兄弟が生まれます。
もうすぐ80になる父は生まれてこの方
ずっと農業一本。
長男が小学校に上がるタイミングで
屋久島に移住、島での農業をはじめました。
ちょうど昭和が平成に変わる頃です。
紆余曲折あり、
有機農業に切り替えて20年、
有機JAS認定を取得して15年。
現在は、農大を出た次男と、
鹿児島で一度サラリーマンをした三男が帰島し
両親とともにモッチョム農園を支えています。
屋久島で農業をするということ。
屋久島は、世界遺産として広く知られていますが
鹿児島と沖縄を線で結んで
鹿児島から4分の1地点あたりに存在しています。
ほぼ丸い形をした島の中心部は、
九州最高峰の山と、
苔深い森に覆われています。
月に35日も雨が降ると言われるほど降水量が多く、湿度が高い場所としても有名です。
里が晴れ渡っていても山の上は大雨、
なんて日もあります。
モッチョム農園のある島の南側は、
夏には燦々と日差しを受け、
亜熱帯のようなスコールに見舞われる日もあり
冬には北側に山々があるため北西からの冷たい風を受けずに済むので
いたって南国!
寒いのが苦手な人にはうってつけの場所です。
…
そんな屋久島での農業は。
とにかく水には困りません。
高い山から木々や岩岩の天然ろ過装置をゆっくりゆっくり通過して
農地にたっぷりと、降り注いでくれます。
しかし屋久島は岩でできた島なので、
土壌に養分が多くありません。
元気な虫たちも、それはそれはたくさんいます。
葉野菜や実のなる野菜はすぐ食べられてしまい、この土地には向きません。
モッチョム農園では
虫の被害がダイレクトに商品となる部分に響かないよう
芋やウコンといった土の中に食べ物のできる作物を扱っているのですが
この芋やウコンが、
屋久島の土壌や気候にはとても合うのです。
特に屋久島のウコンは、
ウコンのなかではブランド品とよばれるほど質良く育ちます。
その詳細は明らかにされていませんが
様々な条件が合っているようです。
一見、農業がしにくいような環境に見えて
やはり存在した、その土地に合う作物。
亀澤家の両親が、あれこれと試行錯誤をしていくなかで定まってきたモッチョム農園のスタイル。
今ではありがたいことに、「屋久島南部の農家のなかでも、大規模な土地を扱っている」と言って頂くことも増えました。
見守ってくださったみなさまと
降り注ぎ続けてくれたこの地球の恵みに
深く深く感謝して、
一家で今日も、畑に出ます。
有機で農業をするということ。
若かりし頃、ブラジルでかかった病をお灸で克服したその日から
亀澤家の父は筋金入りの健康オタクになりました。
出荷作物とは別で、
自家用の野菜を育てることだけにとどまらず
ありとあらゆる健康食品を試し、
庭に生えた健康に良いと言われる野草をスムージーにして飲み、
健康に良い食材のリサーチには余念がありません。
あれこれ試しに育てては飲みます。
もちろんウコンは毎日朝晩欠かさず飲みます。
(家族は若干、振り回されます!笑
しかしこれが亀澤家の原動力。)
有機ではない農業をしていた時代もあるので
農薬を撒くその量や、
撒く当人の体調等がどうなるかも
父はよく知っています。
有機農業は、とにかく手間がかかります。
虫を避けるためにお酢を撒きます。
ときには毛虫を一匹一匹はがします。
除草剤の代わりに草刈りをします。
草刈りが一番、とにかく手間と時間と体力が要る!
化学肥料も使いません。
石灰や鶏糞など、有機肥料ものを使います。
(化学肥料は作物の成長を著しく早めますが
作物の本来の成長速度よりも作物の大きさを大きくする速度が極端に速まるので
中身がスカスカになったり、味や栄養分が少なくなったり、割れやすかったりするのです。)
まだまだ有機の食材を手に取る人も
割合でいうと少ない現代。
けれど日本の食を支えたい気持ちと
日本人がもっと健康に生きていってほしいという思い、それを叶えるべく、
自分たちのもつ有機農業というすべを大いに活用し
手間をかけ時間をかけ
選んでくださるみなさまのもとへ
芋を、ウコンを、
お届けし続けたいと願っています。
※三男/徳美が農業をする上での思いについて、インタビューを受けました。
よろしければあわせてご覧ください✌